私たちフルタイムファーム十勝の土は元気です。私たちが炭埋を行なっているからです。炭埋は読んで字のごとく土に高温で焼かれた粉炭を埋めることです。炭は土中の微弱な電流を通す伝導体であり、畑の土の地点・地点で電位差をつくります。結果生成される磁場を高める効果を持っていることが知られています。この磁場がマイナスイオンを供給し、野菜の栄養を高めるエネルギーとなり、土中の有用微生物までも増加させます。この微生物や昆虫、ミミズなどの小さな動物の分泌物が土を団粒化させていくのです。団粒構造の土は【保水性】【排水性】【通気性】に優れていて元気一杯な土になります。
私たちフルタイムファーム十勝の野菜たちも元気一杯な土から元気一杯な栄養とエネルギーを作り出しています。そのため私たちは、畑全体に炭埋を行なっているのはもちろん、アスパラガスの株元一個一個に粉炭を埋めています。
私たちフルタイムファーム十勝が使う肥料は健全です。もちろん有機肥料の「ボカシ肥料」と「バーク堆肥」を使っています。有機肥料は微生物が分解して、各種の栄養素を作り出し、バランス良く作物に吸収される働きをするのです。
「ボカシ肥料」は米ぬかや油かす、魚かすなどを使い、様々な有機物を混ぜて、醗酵させて自作しています。農繁期での活躍を願い冬の農閑期に、まとめて作ります。
「バーク堆肥」は細かい木のくず(バーク)と牛糞などを混ぜ合わせて、完熟させた完熟堆肥を使っています。私たちファームでは地元十勝の酪農農場から購入しています。もともと十勝は酪農が盛んな土地です。ここでは牛糞は産業廃棄物となりますが、その廃棄物を畑作に活かすということは私たちの考える地産地消の考え方にかなっているといえます。
私たちフルタイムファーム十勝の水は清らかです。北海道上川郡清水町は読んで字のごとく水が綺麗なのが特徴。毎年「清流まつり」が開催され、こだわる水については最高の土地柄だったといえます。「清水」はアイヌ語の「ペケレベツ」を和訳したもので、「明るく清らかな川」という意味です。
私たちフルタイムファーム十勝は農業管理のプロです。アスパラガスの農作業について簡単に説明をすると、種を撒いて、苗を植え、大きくなったら収穫をする。通常誰もが思い描く作業と何ら変わりありません。皆さまが家庭で行なうそれと同様です。
しかし、その農作業に「管理する」という概念を加えると、そこからがプロの領域になります。私たちフルタイムファーム十勝で力を入れているのは、この「管理」です。
では、「通常の作業」と「管理」に関して私たちフルタイムファーム十勝の考えるこだわりを少しお話しさせていただきます。
私たちフルタイムファーム十勝の種まきは細やかです。グリーンタワーの種は、直径2~3ミリの大きさをしています。この種を培養土が入った育苗ポットへ一粒一粒丁寧に入れていきます。そして、電熱マットでじんわり暖め、元気の良い発芽を待ちます。2008年は、4人で合計18,000粒余りの種を撒きました。
私たちフルタイムファーム十勝の定植は全て手作業です。2008年の夏には10,000平方m(3000坪)の露地畑に13,500株の苗を植えました。4人がかりで2週間の作業です。機械で植えればたった2日間の作業ですが、手で行なうには訳があります。丁寧に植えることができることと、株元ひとつひとつに粉炭を埋め込むことができるからです。2008年の冬には、さらに新しくできるハウスに2,000株余りを定植します。

私たちフルタイムファーム十勝の収穫作業には秘密兵器があります。
アスパラガスの茎は写真のように地上から立ち上がり、細長い葉っぱが上下左右たくさん生えてきます。皆さんが食しているアスパラガスはこの茎の根本ににょっきり大空に向いて立ち上がるように生えてくるのです。知ってました?
このたくさんの葉の中、腰をかがめて収穫作業を行なうことは大変なことです。
そこで、私たちフルタイムファーム十勝では写真の様なマシーンを近くの方に作成していただきました。このマシーンは、収穫だけでなく、剪定などにも大活躍しています。程良い加減で、腰も足も伸ばしたまま、いろんな作業を行ないつつ、アスパラガスの森の中をすり抜けられるマシーンで毎日楽しみ多い収穫作業を続けることができています。
私たちフルタイムファーム十勝では虫とりのために農薬を一切使いません。シーズンになると、ヨトウムシなどを捕獲するために毎朝4時過ぎから作業を開始します。美味しくなるアスパラガスを狙ってやって来る輩を一匹一匹、手で捕獲しているのです。ピーク時には1日300匹以上も捕まえることがあります。
やはり虫は一般的に良くないものという考え方が浸透しています。しかし、私たちフルタイムファーム十勝では「虫は野菜の中の人間には害になる成分を食べてくれている」という考え方を持ち、つまり健康な野菜には虫がつかず、虫が出るのには必ず理由があるのです。
何が足りないのか?野菜に何が起きているのか?ということを虫を通して考えています。そして、そもそも虫が寄りつかない、強い作物を作ることが目標なのです。
私たちフルタイムファーム十勝の剪定作業は地道です。アスパラガスの茎は、毎日毎日、グングンという言葉がピッタリなくらい生長し、細い葉っぱでジャングルのような密林状態になってしまいます。私たちは根本を中心に地道ながら剪定作業を行ないます。この剪定作業を行なうことによって、通気性や日当たりを良好にします。アスパラガスは湿気に弱く、湿気は病気発生のもとになるのです。また、通気性や日当たりは翌年の新芽の発芽や生長度合いに影響が出てくるようです。時には腰をかがめ、時には収穫用のマシーンを使い、丁寧に作業を行なっています。
私たちフルタイムファーム十勝の草とりは人海戦術です。春から夏にかけて、ファームでの草とりシーズンが到来します。アスパラガスの生長に負けず、雑草も生長するのがこのシーズンです。しかも除草をしても1週間で草は元通りになってしまいます。草は小さいウチにとるのがコツ。農作物を育てるのに重要であるが、労働量が多いのがこの草とりです。そして残念ながら喜びが少ないのも事実であります。
しかし私たちは、元気なアスパラガス、美味しいアスパラガスを収穫し、食卓にお届けするために、毎日ジリジリ草をとり進んでいます。
目標は、「草を見ずに草を抜け」なのです。












